最終更新日2023年10月20日
地震大国である日本は、世界有数の台風上陸数を記録する国でもあるのをご存じでしょうか?今回は、もしもの時の台風対策と併せて、台風通過後の損失対策も解説していきます。気象情報で台風が通過しそうな場合は、是非参考にしてもしもの時の備えをしておいて下さいね。
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我々の住む日本は、世界的に見ても台風が上陸する機会の多いのが特徴です。世界で1年間に発生する台風は約25個とされていますが、その内の約3個が日本に上陸・通過しています。
気象庁のデータによると、2008年〜2013年にかけての年間の台風上陸数は約1.4回でしたが、2014年〜2019年にかけては、平均が約4.7回と2倍以上にも登ります。
この変化は、地球温暖化による影響によるものと考えられており、今後も台風の数や威力が増加する可能性が否めません。そのため、もしもの時の台風に備えて、台風対策を行なっておくのが大切です。
引用:台風の上陸数(2022年までの確定値と2023年の速報値)
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台風は年中を通して上陸するものではありません。日本では7月〜10月にかけて最も発生・接近・上陸が多くなります。つまり、冬から春にかけては発生せず、夏から秋にかけて最も発生し接近・上陸することが多いのです。
これにともない、台風による被害も夏から秋にかけて増加します。そのため、台風対策は冬から春にかけて行なっておくのがよいでしょう。
台風が原因による主な2種類の災害は、水害と風害です。台風の威力による被害も大きいですが、日本特有の地形による二次災害も多く起きています。台風対策の1つとして、自分が住んでいる地域の特徴を理解しておくことも重要です。
台風時には発達した積乱雲や線状降水帯の発生によって、水害が起こりやすくなります。特に台風の接近・上陸と満潮が重なる場合は、海辺や湾近くに住んでいる人は最大限の注意が必要です。暴風による高潮や波浪といった様々な要因が重なると、大波が発生する可能性があります。他にも、川のない都市部であっても、用水路や排水路の容量を超えた雨量になると、排水しきれずに冠水することがあるため、大きな川がないからといって油断はしてはいけません。
台風時の暴風は、進行方向の右側か左側かによって、強さが異なります。台風の進行方向右側は、台風の移動速度によって発生する風・台風自体の反時計回りの風の威力がプラスされるため、左側に比べると強い風が吹きやすいのが特徴です。台風の進行方向右側になる場合は、暴風にも注意をしましょう。
ここからは、台風の接近状況別の台風対策を解説していきます。台風の接近状況によってした方がよいことが異なるため、参考にして台風に備えておくのがおすすめです。
平常時の対策に関しては、台風が発生することの少ない冬から春にかけてしておくとよいでしょう。
台風の被害状況によっては、自宅にいられなくなる可能性があります。そのため、避難所生活に備えて、非常用持ち出しバックを作っておくのがおすすめです。
非常用の持ち出しバッグには、以下のようなアイテムを入れておくのを推奨します。
小さなお子様がいる家庭は、粉ミルクやおむつも入れておくと安心です。台風対策として解説をしていますが、上記のアイテムが揃っている非常用持ち出しバッグは、地震やその他の災害時にも役立つため、状況に合わせて上手く活用して下さい。
台風が接近や上陸した際は、ライフラインが途絶えてしまう恐れがあります。断水や停電に備えた食料の補充・管理をしておきましょう。水や非常食なども、賞味期限があるため、賞味期限が切れないように消費・追加をしていくのがおすすめです。
マンションの高層階に住んでいる人は、停電によるエレベーターの停止で下に降りられなくなる可能性もあるため、多め(約7日間分を目安)に備蓄食料や水を準備しておくと、停電時にも慌てる必要がありません。
自宅の点検・補修も台風対策として重要です。家の老朽化を見逃していると、勢力の強い台風が接近や上陸をした際に、大きな被害を生み出してしまいます。瓦の老朽化や雨戸がスムーズに動くかどうか、側溝にゴミが溜まっていないかなど、日々の点検がもしもの時の対策に。
今後リフォームする予定がある・検討している場合は、台風時でも不安にならなくて済むよう、シャッターや雨戸を設置・合わせ複層ガラスにするなど、台風対策が施された家にするのも1つの方法です。
他にも、自宅にカーポートがある場合は、強風によって吹き飛んでしまうことがあります。耐風性の高いカーポートに作り変えておくと、愛車の安全も守れるでしょう。
非常時に備えた防災行動計画である、マイ・タイムラインも作成・確認しておきましょう。災害時は、自分は大丈夫だという正常性バイアス心理が働きやすくなります。正常性バイアスは、避難判断の遅れに繋がるため、「避難のきっかけ」をマイ・タイムラインに記載しておくのがポイントです。
また、作成したマイ・タイムラインは、家族と必ず共有しておいて下さい。避難時にどのような行動を取れば良いか事前にわかっているため、スムーズな避難行動がとれるでしょう。
マイ・タイムラインの専用シートは、国土交通省のホームページや住んでいる市町村のホームページよりダウンロードができます。
避難場所の確認も、事前にしておきましょう。どの災害にも該当することですが、必ずしも、自宅にいる時に被災するとは限りません。
仕事に出ている時は会社から最寄りの避難所・自宅にいる場合は自宅から最寄りの避難所など、状況に合わせた避難場所の確認もしておくと安心です。
台風接近の2〜3日前にしておくとよい対策は、以下の通りです。
暴風が吹く可能性が考えられる場合は、飛散物によって窓ガラスが割れる可能性があります。雨戸がない場合は、外からベニヤ板を張る・内側から窓に段ボールを貼ってバリケードする・飛散防止フィルムを貼るなど、飛散防止対策をするのがおすすめです。
飛散防止フィルムに関しては、ホームセンターで手軽に購入ができます。しかし、窓が割れるのを防ぐのではなく、窓が割れた際の破片が飛び散るのを防ぐためのものなので、外からベニヤ板を張る・内側から窓に段ボールを貼ってバリケードするといった、窓が割れにくくなる方法と組み合わせるのがよいでしょう。
万が一、近くの河川が氾濫した場合には、土嚢や水嚢でのバリケードが役立つ場合があります。台風情報を確認し、線状降水帯が発生する可能性が高い・降雨量が多い可能性がある場合は、玄関や勝手口などの出入り口付近に、土嚢や水嚢の準備をしておくのがおすすめです。
自宅の外側に置いてある物で、飛んでいきそうな物があれば、収納・固定をしておきましょう。鉢植えや洗濯竿などが強風によって飛ばされてしまうと、二次被害を生み出してしまいます。
移動が難しい物に関しては、しっかりと固定をしておくと、強風や暴風によって二次被害を生む可能性が低くなります。
雨樋や排水溝にゴミが詰まっていると、浸水の原因に。日々の掃除も大切ですが、台風接近が近づいて来た時に、再度確認・掃除をしておくと台風による心配要素を減らせます。
なによりも大切なのが、台風情報の確認です。勢力を落とさずに上陸や通過をするのか・台風の速度が早いのか遅いのかなど、自分の身を守るために、しっかりと台風情報は把握しておきましょう。
台風の前日〜当日は、以下の通りです。台風の勢力や通過場所にもよりますが、余計なトラブルを防ぐため、基本的に自宅から出ないようにしましょう。
台風の前日〜当日は、断水や停電などが起こり、ライフラインが途絶える可能性があります。出来る限り、食事や入浴を早く済ませておくようにして下さい。
お風呂に入り終えた後は、浴槽に水を溜めておくと、断水した際には生活用水として使用できるため役立ちます。ただし、浴槽に溜めた水を飲むと食中毒になる場合があるため、絶対に飲んではいけません。
浸水による逃げ遅れを防ぐために、台風当日はなるべく2階で過ごすようにするのがおすすめです。住んでいる場所や地形によっては、土砂災害が起こりやすくなる可能性が考えられます。そのため、2階の傾斜や崖から離れた部屋で過ごすのがポイントです。
警戒レベルは、レベル1〜5によって分類されています。警戒レベルによって、発信元・状況・取るべき行動が変わるのが特徴です。レベル1〜2までは、気象庁より発表されますが、レベル3〜5に関しては、市町村から発信されます。
レベル3で高齢者避難、レベル4で全員避難、最大のレベル5だと既にどこかで災害が発生している状況です。しかし、レベル発信を待っていると、逃げ遅れる原因になるため、速やかに逃げることが難しい高齢者と同居している場合は、避難が必要だと感じた時点で避難するようにしましょう。
水害時にしてはいけないことを解説していきます。実はよかれと思ってしていた行動が、非難の遅れをとる原因になっていることもあるため、下記の項目を見直してみて下さい。
水害時は、想像よりも水かさが増えることが多いため、動きにくい服装での避難は適していません。夏場でも避難時のケガを防ぐため、長袖・長ズボン・スニーカーを履きましょう。
特に、避難時に長靴を履かないのがポイントです。水害時に長靴で非難をする人は多いですが、長靴は中に水が入ると重く移動が送れる原因になります。そのため、履きなれたスニーカーで避難をするのがベストです。
冠水(高さ50cm以上)してからの車での避難は、車内に閉じ込められる原因に。車は万能なものではありません。冠水10cmでブレーキがききにくくなり、30cmでエンジンが故障して動かなくなる・50cmで車体が浮く、もしくは流されてしまいます。特に、浸水しているアンダーパスを利用しての避難は、しないようにして下さい。
万が一、車内に閉じ込められた場合は、先が細く硬いもの(ドライバー程度のもの)で窓の際をこぜる・殴ると、女性や子供でも簡単に窓を割ることができます。窓を割る工具がない場合は、ヘッドレストを外し、下の金属部分をドアと窓の隙間に入れて割る方法があることを、覚えておきましょう。
水が溢れている場合、川沿いや田んぼ近くの道路は、どこを通過しているかのかわかりづらくなる傾向にあります。誤ってはまってしまう危険があるため、川沿いや田んぼ近くの道路は通らないようにするのが賢明です。
単独での避難行動は、できるだけしないようにして下さい。万が一、濁流に流されてしまった・ケガをしてしまった際に、単独だと命を落としてしまう危険性が高まります。最低2人以上での避難を心がけ、慎重に移動するのが大切です。
台風後の自宅の損失対策として、平常時には火災保険の見直し・加入もしておくと安心です。台風による損失は、水害によるものだけとは限りません。火災や土砂崩れによる自宅の損失も、火災保険に加入しておくと保険金が受け取れる可能性があります。
加入する保険会社によってサービス内容が異なるため、自分のニーズに合ったプランに加入をしておくのがおすすめです。被災後の自宅の復旧費用に悩む必要がなくなります。
くればぁでも台風や、災害対策のグッズを用意しております。
近年は線状降水帯を始め、台風以外にも突然の豪雨が後を絶ちません。
そんな際に愛車を守ってくれるのが、くればぁの自動車防水カバーです。設置も簡単で、野晒しで置いておくよりも、エンジン系統への浸水を防ぐことができます。
※浸水を完全に防ぐものではありません。
自動車防水カバーのページはこちら
コーポレートサイトでもご覧いただけます
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オフィスやマンションの入り口や窓など、簡単に設置できる防水シートも販売しております。
肝心の防水機能ですが表面は耐水圧性と超撥水性を兼ね備えており、裏面は水に馴染みやすい、特殊加工。
「空気は通すが、水は通さない」特殊加工のシートは、水圧がかかることで、シートと壁の隙間がぴったり埋まり、建物内への浸水を防ぎます。1,300mm程の水圧にも耐えられ、繰り返し使用も可能です。また、シートで覆っても室内の通気性を確保できます。
※浸水を完全に防ぐものではありません。
防水シートのページはこちら
くればぁは、日常と非日常の境目を無くし災害時に本当に大切なものを持ち出せる『魔法のポケット』を開発いたしました。
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【受賞実績】
フェーズフリー協会認証商品
フェーズフリーアワード2023アイデア部門入選
第22回東三河ビジネスプランコンテスト一般事業部門最優秀賞受賞
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これまでは、地震対策が注目されがちでしたが、近年の異常気象によって台風対策も非常に重要です。災害はいつ自分の身に起こるかわからないため、平常時より台風や線状降水帯による水害にも備えておくと、もしもの時も焦る心配がありません。