最終更新日2023年12月2日
網戸の張り替えは難しいので、プロに任せるしかないと思っている人はいませんか?実は、網戸の張り替えは簡単で、自分ですることも可能です。本記事では、網戸の張り替え時期や自分でする方法をあわせて業者の選び方も解説していきます。網戸張り替えを考えている人は、参考にしてみて下さいね。
網戸は、一度張れば一生使えるものではありません。網戸の劣化は虫やゴミの侵入の原因に。網戸張り替えの目安を知り、適切なタイミングで網戸を新調しましょう。
経年劣化やペットが原因により、穴が開いていたり破けていたりする部分がある場合は、張り替えのサインです。近年では、網戸の補修に便利な「補修用シート」が販売されていますが、一時しのぎにしかなりません。
また、補修シートでは見栄えが悪い・補修シートの周りから劣化していくことも挙げられるので、1枚分全て張り替えるのがおすすめです。
目に見えて網戸が破れていなくとも、埃が網目に溜まりやすくなっていると、張り替えた方がよいサインです。網戸の経年劣化で一番に起こる現象で、こまめに掃除をすることで解消されますが、いずれば破れたり虫が侵入しやすくなったりするので、網戸の役割を発揮するためには、張り替えるのがよいでしょう。
網を固定しているゴムパッキンが劣化していると、網の柔軟性が低くなります。そうすると、網とゴムパッキンの間に隙間ができたり、網がたわんだりするため、ゴムパッキンの劣化も網戸張り替えのサインです。
本来であれば、網戸があれば虫が室内に入る可能性は低いのですが、張り替え時に既に網がたるんでいたり、経年劣化や掃除をしたりする時の衝撃で、網全体がたるんでしまうことがあります。
網戸のたるみは見栄えが悪く、虫が侵入する原因に。そういった際も、網戸張り替え時です。
一口に網戸といえど、網戸の網にはいくつかの種類があります。ここからは、網戸の種類について解説していくので、張り替え時の参考にして下さい。
網戸の網目には、18(1.15mm)・20(1.03mm)・24(0.84mm)・30(0.67mm)・40(0.64mm)メッシュの5種類があります。1メッシュとは、1インチ(2.54cm)を示すので、数字が大きくなるにつれて、網目が細かくなるのが特徴です。
小さな虫やゴミの侵入を防ぐためには、網目が細かいタイプが適していますが、同時に風通しも悪くなるため、虫の侵入と風通しのバランスが良いのは、24メッシュになります。
虫が苦手だという場合、網自体に虫の忌避材が入ったものもあるので、用途や目的に合わせてメッシュ数を選ぶことが大切です。
網の材質にも、ポリプロピレン・ポリエステル・グラスファイバーの3種類があります。ポリプロピレンは最も一般的な網戸の材質で、リーズナブルなのが特徴です。耐用年数は使い方や居住場所によって異なり、約5〜10年前後とされています。
ポリエステルは、ポリプロピレンよりも強度があり、耐用年数も約10年と長いため、ペットを飼っているご家庭におすすめです。ただし、強度がある分、ポリエステルよりも価格は高めになります。
グラスファイバーは、ポリエステルよりも更に強度が高いタイプです。対候性が高く、熱にも強い性質を持ちます。独特の光沢が美しく、見た目と強度のどちらにもこだわる人に適しているでしょう。耐用年数はポリエステルと同様に、約10年です。
網戸には、カラーバリエーションも存在します。最も一般的なのはグレーですが、その他に、黒・白・リバーシブルで、全4種類です。カラーによって特徴が異なり、一般的なグレーは、外の景色と見えやすさを重視する人に適しています。
黒は、室内から外の景色が見えやすく、景色の見えやすさを重視する人によいでしょう。ただし、外からも室内が見えやすい・ゴミや埃が見えやすいというデメリットもあるため、メリットだけではなく、デメリットも考慮する必要があります。
白は、光を反射する性質を持つので、室内が見えにくいのが特徴です。外の景色が見えにくいデメリットもありますが、防犯性に優れているので、一人暮らしの女性や年配の方によいでしょう。
リバーシブルは、外側をステンレスコーティングで銀色にし、内側が黒のものをいいます。外の景色は見えやすく、室内は見えにくいといった、網戸のいいとこ取りをしたカラーです。他のカラーよりも高価にはなりますが、景色の見えやすさ・室内の見えにくさのどちらも叶えたい場合に適しています。
それでは早速、自分で網戸を張り替えをする方法を解説していきます。まずは網戸張り替えに必要な準備物から見ていきましょう。
網戸張り替えに必要な準備物は、以下の4つです。
・網戸専用カッターか一般的なカッターナイフ
・網戸のゴムをはめ込むローラー
・網の押えゴム
・網戸がずれないように押えるクリップ
網の押えゴムの太さは、一律同じではありません。3.5mm・4.5mm・5.5mmの3タイプあります。適合サイズよりも細いものだと、網をしっかり押えることができないため、少し太めのものを選ぶ・ゴムを剥いて太さを変えられるタイプを選ぶのがおすすめです。
実際に、事前計測した数値が3タイプに該当しない場合は、経年劣化によって細くなっている可能性があります。計測したサイズのゴムがないと慌てる心配はありません。
まずは、網戸を張り替える場所の設置を行ないましょう。室内で行なう場合は、毛布を敷いた上に新聞紙を広げて、床や畳が傷つかないように工夫をして下さい。
次に、網戸の押えゴムを外して溝を掃除します。ゴミがそのまま残っていると、新しく張り替える際に、ゴムが溝にきっちりはまらない原因に。溝が汚れている場合は、歯ブラシや千枚通しなどを使用して、綺麗にしましょう。
張り替え用の網を網戸の枠に乗せ、約5〜10cm大きめにカットします。カットする際は、クリップでしっかりと網を押えておくのがポイントです。均等に網をカットすることができます。
網の端を約2〜3mm出した状態で、押えゴムを溝に押し込みます。網が真っ直ぐな状態になるようクリップを上手く使い、ピンと張ってから押し込むようにしましょう。L字の角からスタートし、短い編から時計回りに進んでいくと、上手く入りやすいです。
網がピンと張れたら、はみ出ている余分な網と押えゴムを切り取れば、網戸の張り替えが完了です。
張り替えの際に、網がたるんでしまった場合は、たるんでいる部分の網を外側に引っ張り、押えゴムを広めに外します。手の平で編みを押えながら、再び押えゴムをローラーで押し込むと、全てのゴムを外さずに、たるんだ部分のみ直すことが可能です。
網戸は自分でも簡単に張り替えることができますが、仕上がりや手間を考慮して、やはりプロの業者に頼みたいという人もいますよね。ここからは、網戸張り替えの業者の選び方もお伝えしていきます。
業者が網戸張り替えをする場合の方法は、持ち帰って作業する・その場で張り替えるの2パターンです。それぞれの詳細を解説していきましょう。
業者が持ち帰って作業する場合は、網戸が自宅に取り付けられるまでに、約数日〜1週間かかります。しかし、業者が自宅に入ることがないため、業者に自宅に入られることに抵抗がある人におすすめです。
その場で張り替えをしてくれるため、即日に網戸の張り替えが完了します。ただし、業者が自宅に出入りする可能性もあるため、それでも問題のない人に適している方法です。
1社のみではなく、数社と比較するようにしましょう。相見積もりをとることで、相場よりも高い価格で網戸張り替えを依頼してしまうケースを防ぎます。
網戸張り替えの依頼を検討している業者の、クチコミや実績も調べておくと安心です。HPを見る限りでは、良さそうな業者だと感じても、クチコミや実績を調べるとそうでなかったというケースも珍しくありません。
網戸張り替えの相場が高すぎたり安すぎたりしていないかどうか、見積もり内容をしっかりと確認をしましょう。なぜ価格が相場よりも高いのか、安すぎるのかなど、見積もり内容を確認するとわかります。
網戸を張り替えた後は、定期的なお掃除を行ない、網戸の寿命を延ばしましょう。最低でも、月に1回の掃除を心がけると、張り替えた網戸が長持ちします。
掃除が苦手だという人も、網戸のお掃除ツールを利用すると、抵抗なく掃除が行えるでしょう。
網戸に使用されるメッシュは、大きく分けて3種類あります。
・ステンレスメッシュ
・ポリプロピレン
・グラスファイバー
素材ごとに異なる性質や特徴を持つため、用途に合わせて適切な素材を選びましょう。
▼素材ごとの詳しい特徴はこちらの記事で解説しています。▼
網戸に使用される「網」について解説!種類や値段、サイズについても一覧で比較!
難しそうに思える網戸の張り替えですが、実は自分でも簡単に行なえます。必要な道具も少なく、ホームセンターで揃う物ばかりなので、網戸の張り替えサインを見つけたら、自分で張り替えてみて下さい。仕上がりや行程に抵抗のある人は、プロの業者に頼むのも一つの方法です。綺麗な網戸で、快適な日々を送りましょう