最終更新日2023年7月25日
アルミメッシュとは、アルミを細い線状に成形し、編みこんだ素材のことを指します。線の直径や目の開き具合を変えることで、様々な形に成形することができ、家庭用から工業分野まで幅広く活用されています。また、成形のしやすさだけでなく、アルミの特性を兼ね備えているのも、選ばれている理由の一つです。
初めに触れたように、アルミメッシュはその線の太さや目の間隔を変えることで、さまざまな用途に適用できます。今回は主に3つのパターンに分けて、各々の用途を詳しく見ていきましょう。
最後に、線が非常に細く、目が非常に小さいと、ほぼ布のような見た目や感触になることができます。その特性を利用して、防塵フィルタや自動車のエアフィルタなど、フィルタリングの用途に使われることがあります。
一方、線が細く、目が小さいアルミメッシュは、工業製品の搬送用コンテナや家庭用のバスケットなどの収納用途でよく利用されます。これらは強度がある一方で軽量なため、何かを入れて運ぶ際にとても便利です。
線が太く、目が大きいアルミメッシュは、転落を防ぐためのフェンス、動物のケージ、商品を展示するラックなどに使われています。通気性が良い点と、景観を邪魔しない点が、その活用を促しているのではないでしょうか。
それでは、アルミメッシュが何故良いのか、その利点を具体的に見ていきましょう。
純粋なアルミニウムは強度に欠けますが、他の金属を混ぜて合金化することで、頑丈なアルミニウムを作ることができます。とくに、亜鉛とマグネシウムを混ぜたジュラルミン系は強度が非常に高く、航空機や大型建造物の素材として使われています。
アルミニウムは柔らかくて展性が高いため、加工しやすいという特性があります。これがあるため、アルミホイルのような薄い箔から複雑な形状の成形まで、アルミニウムはさまざまな用途で使用されています。
アルミニウムの最大の特徴と言えばその軽さです。アルミニウムの密度は2.7で、これは鉄や銅の3分の1程度なのです。これほど軽いと扱いやすさがあり、アルミニウムを用いることで装置の負荷を軽くすることが可能です。
アルミニウムは食品と反応しないし、人体に害を及ぼすこともなく、土壌汚染も起こさないため、衛生的な金属と言えます。このため、食品加工や医療器具の製造などにも使用されています。
アルミニウムは自然に酸化皮膜を形成し、その層が酸素と水分の結合を防ぐため、耐腐食性が高いです。この特性のおかげで、海中や船舶など、塩分の多い環境でも使うことができます。
これらの他にも、優れた熱伝導性や非磁性といった特性を持っているため、アルミニウムは様々な分野で活躍しています。
次に、アルミメッシュの適切なお手入れや扱い方について詳しく解説します。
アルミメッシュの掃除はそんなに難しくありません。水と中性洗剤を使い、汚れを取り除きましょう。それを柔らかい布やスポンジでやさしく拭き取ります。強固な汚れに対しては、アルミ専用のクリーナーの使用も可能です。
掃除が完了したら、しっかりと水で洗い落とし、しっかり乾かします。定期的な掃除が、アルミメッシュの見た目と性能を保つための重要なステップです。
アルミメッシュを長く使うためには、定期的に検査と掃除を行うことが重要です。特に、網目が詰まったり、形が変わったり、壊れている兆候があれば、すぐに対応する必要があります。
アルミメッシュを扱う際には、
といったことが考慮すべき点となります。
アルミメッシュのさまざまなバリエーションと、それらを選ぶ際のポイントについて詳しく見ていきましょう。
アルミメッシュの主な種類として、平織り、斜め織り、オランダ織りの3つがあります。
平織りは、均一な正方形の網目が特徴で、広範な用途に対応しています。斜め織りは菱形の網目が特徴で、その強度から高圧下での利用に適しています。オランダ織りは、精細な網目構造を有し、精密な濾過が必要な分野で活用されます。
アルミメッシュを選ぶ時は、何に使うかといった目的をきちんと考えることが重要です。
濾過や分離が主な目的であれば、網目のサイズや形状に重きを置いて選びましょう。建築やインテリアで利用する場合には、見た目と耐久性を優先して選びましょう。また、食品加工や製薬業界で使用する際は、安全性と清潔さを重視した選択が求められます。
メッシュサイズは網目の密度を示し、細かい網目ほどメッシュ数が高くなります。網目の形状には、平織りの正方形、斜め織りの菱形、オランダ織りの長方形などが存在します。
これらの差異は、濾過効率や強度、そして見た目に影響を与えます。用途に応じて、最適なメッシュサイズと網目の形状を選択することで、アルミメッシュの性能を最大限に活用することが可能です。
アルミメッシュはその軽さ、耐久性、無毒性など多くの特性を活かして幅広い分野で活躍しています。種類やサイズ、網目の形状により、様々な用途に対応し、その特性を最大限に引き出します。また、適切なメンテナンスと取り扱いを行うことで、長期的にその性能を保つことができます。そのため、アルミメッシュは様々な業界で利用され、その需要は日々高まっています。